フリーランスが納める税金ってどんな種類があるの?
フリーランスの税金についての悩みはありませんか?
誰もが難しいと敬遠しがちな税金ですが、仕組みさえ分かれば税金は意外と簡単です!
この記事を読めば、フリーランスの税金の種類について理解できるようになります。ぜひ参考にしてください!
Contents
フリーランス税金の種類は6つ

フリーランスが収める税金の種類は、下記の6つです。
税金の種類 | 概要 |
---|---|
①所得税 | 個人の所得に対してかかる税金 |
②住民税 | お住まいの市町村の財源となる地方税。 確定申告をすれば自動的に納付書が送付されます |
③国民健康保険税 | フリーランスが加入するべき社会保険。 |
④国民年金税 | 国民健康保険と同様にフリーランスが加入するべき社会保険。 |
⑤個人事業税 | 業種に寄っては課税されないこともあります。 |
⑥消費税 | 独立して2年後、年収1,000万超えたら納税義務が発生。 |
それぞれの種類について、詳しく解説していきます。
税金1:所得税とは?
所得税とは、その名の通り「所得」にかかる税金のことです。
サラリーマン時代に、毎月会社から給与振込口座に振り込まれていた給料は、税法上は「所得」となります。そのため手取り額は、所得税を引かれた後の金額となります。
しかし、フリーランスになってからは、クラウドソーシングサイトやクライアントからの指定口座に振り込まれるお金のうち、源泉徴収された分以外は「所得」ではなく「収入」です。
「所得」とは以下のように計算します。
「収入」ー「経費」ー「各種控除」=「所得」
上記の計算式で算出された「所得」が課税対象金額です。確定申告をすると、課税対象である「所得」を元に税率と納税額が確定します。
所得税の節税方法については、下記記事で詳しく解説しています。
税金2:住民税とは?
住民税は都道府県民税と市町村民税で構成されるいわゆる「地方税」と呼ばれるもので、お住まいの行政区の財源となるものです。
所得に応じて算出される「所得割額」(所得の10%)と、行政区によって異なる「均等割額」で構成されます。
所得税の確定申告をもとに計算されますので、基本的には申告不要です。自動的に納付書が送付されてきますので、きちんと納税しましょう。
ですが、基礎控除と扶養控除の金額が所得税とは異なりますので、申告が必要な場合もあります。
税金3:国民健康保険税とは?
会社を退職したら健康保険がなくなりますので、国民健康保険に加入する必要があります。
国民健康保険はお住まいの市町村の窓口で簡単に手続きが出来ます。その場で健康保険証を発行してもらえますので、すぐに使えるようになります。
保険料(税)は世帯ごとに算出されます。納めた保険料(税)は全額控除されます。
手続きが遅れた場合は、国民健康保険の場合は未加入の期間分の保険料も全額納付する必要があります。また延滞金も発生します。
加入の手続きは早めに済ませることをおすすめします。
税金4:国民年金税とは?
健康保険と同様に、会社を退職したら厚生年金から国民年金へ加入することになります。
もし、フリーランスになったばかりで収入が不安定な状態ならば、保険料免除・納付猶予制度があります。市町村の窓口で簡単に手続きできます。
この申請をして支払いを免除されれば、保険料を納付していない期間でも国民年金に加入していたとみなされますので、将来の年金受取額が変わってきます。
支払った保険料(税)は国民健康保険と同様、全額控除されます。
サラリーマンが加入している厚生年金は、年金の基礎となる国民年金に加えて、企業が負担していた上乗せ部分がありましたが、国民年金のみになると、その上乗せ部分がなくなりますので、将来の受取額が減ります。
フリーランスとしての収入が増えてきたら、上乗せ部分に代わる国民年金基金への加入もおすすめです。
国民年金基金は、保険料を払ってる現役世代が年金給付を受けている高齢者世代を支えている従来の年金制度とは異なります。国民年金基金は自分で支払った保険料を将来自分で受け取れる仕組みとなっています。
もちろん、支払った保険料は全額控除されます。収入が増えてきたら、将来の備えとして、リスクゼロのハイリターンな貯蓄になる国民年金基金への加入を検討されることをおすすめします。
- 国民年金税は、会社を退職した際に厚生年金から移行する。
- 収入が不安定な場合、保険料免除・納付猶予制度が利用可能。
- 免除制度を利用すると、未納期間も年金加入期間として認められる。
- 支払った保険料は全額控除される。
- サラリーマンの厚生年金は、上乗せ部分が企業負担。フリーランスはその部分がなくなるため、受取額が減少。
- 収入が増えると、国民年金基金への加入がおすすめ。
- 国民年金基金は、自分で納めた保険料を将来受け取る仕組み。
- 国民年金基金は、リスクゼロでのハイリターンな貯蓄としておすすめ。
税金5:個人事業税とは?
個人事業税とは住民税と同じく地方税です。年間所得金額が290万円を超えたら、290万円を超えた分に対して、事業の種類によって3~5%課税されます。
個人事業税の課税の対象になる70の業種は法律により定められています課税となる業種は国税庁のホームページで確認できます。
まずは、あなたの業種が課税対象なのかを確認しておいてください。
もし、課税対象だった場合は、住民税と同じように自動的に納付書が送付されてきますので、期日内にきちんと納税しましょう。
税金6:消費税とは?
消費税は、年間の課税対象の所得額が1,000円を超えた2年後から課税されます。
クラウドソーシングサービスやクライアント様から支払われる報酬(収入)は、消費税を含んだ金額です。
受け取った消費税額から、経費分の消費税を差し引いた金額を納税します。
ただし、開業したばかりのフリーランスは、基本的には開業後2年は消費税免除されますので、課税されません。
フリーランスが税金を滞納するとどうなるの?

納付期限までに納税しなかった場合は、納税額に加えて延滞税が加算されるので注意が必要です。
その金額は、延滞した期間によって算出されます。
延滞期間が2か月以内なら、7.3%か特例基準割合+1%のどちらか低い方が適用されます。
2か月を過ぎると一気に倍増して14,6%か特例基準割合+7.3%のどちらか低い方が適用されます。
税金の納付は遅れれば遅れるほど、延滞金がどんどん加算されていきます!
もし、病気などの理由で働けなくなって納税が困難な場合は、延納や支払猶予制度もありますので、税務署の無料相談会や商工会議所などに相談してみることをおすすめします。
まとめ
この記事ではフリーランスの6種類の税金について解説してきました。
フリーランスになったら、お仕事と同様にお金や税金について意識しておく必要があります。
各種控除を知ることで、上手に節税することも可能です。
フリーランスになったら、サラリーマン時代とは違って給与振込口座に振り込まれたお金を全て使える訳ではなく、納税分の金額を残しておく必要もあります。