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フリーランスのためのKGI・KPI入門(概要から運用方法まで解説)

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フリーランスになって早1年。収入が上がらない。
収入を上げるためにどうすればいいかわからない。
いつまでも忙しい状況から抜け出せない。

フリーランスの方でこんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

頑張っているつもりでも収入が上がらなくて、毎月生活するのがやっとな状態が続いている方、毎日寝る間を惜しんで働いている方もいると思います。

こんな状況から脱したい場合は、目標を設定して戦略的に活動していく必要があります。

ここでは目標を設定する上で重要な指標であるKGI・KPIについて、実際の設定・活用方法をわかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで、以下のことがわかります。

  • KGI・KPIの意味
  • KGI・KPIの設定例
  • KGI・KPIの運用

だれでもできるように運用方法まで解説していますので、ぜひ参考にしてください。

KGI・KPIについて

そもそもKGI・KPIって何?
なんか専門的な知識が必要そうなイメージ……。

KGI・KPIについて、なんだか難しそうなイメージを持たれるかもしれませんが、KGI・KPIは目標を達成するためのシンプルな指標です。

ここではそれぞれの意味について解説していきます。

KGIとは

KGI(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指標」のことで、最終目標を定量的に評価するための指標です。

たとえば企業の売上目標や、コンバージョン率などを最終目標に落としこんでも良いですし、もっと粒度が大きい目標を設定してもよいでしょう。

フリーランスとして個人も目標を設定する場合も自分が達成したい目標を定量・定性的に決めておきます。

たとえば、「○○までに売上目標○○円を達成する!」というのも立派なKGIです。

KPIとは

KPI(Key Performance Indicator)はKGIを達成するために定量的に達成度を計る指標で、「重要業績評価指数」と言われています。

KGIを決められた期限までに達成するためには、進捗度を把握し、常に改善を図っていくことが必要です。

そのための指標としてKPIがあり、KPIはKGIに必ず結びついたものを設定します。

KGI・KPIの設定例

KGI・KPIは、

  • KGI:重要目標達成指標
  • KPI:重要業績評価指数

でしたね!

ではさっそくKGI・KPIの設定例をみていきましょう。いきなりですが、あなたが達成したい目標は何でしょうか?

うーん…。私の場合はWebライターとして収入をもっと増やしたいことかな
今の収入が20万円くらいだから50万円は目指したい!

なるほど!

しかし、この目標だと少し難しいかもしれませんね。たとえば、50万円という目標金額は、いままで月収が20万前後がずっと続いていた人が設定する数値としては、少し現実離れしているかもしれません。

KGI・KPIを設定するためには、余裕で達成できそうな数値、実現が難しい数値を設定するのではなく、頑張ればこれくらいはいけるんじゃないか?くらいの数値を落とし込むとよいでしょう。

実現が難しいと、人は最初からあきらめモードになってしまうので、モチベーションが下がって改善する意志がなくなってしまう可能性があります。

なので、まずは頑張れば達成できるかもしれない30万円目標でKGIを設定してみましょう。

具体的なKGIは以下です。

KGI:Webライターとして月収30万円を12月末までに達成する

このように期限まで含めたKGIを設定しておくことをおすすめします。ただし、期限は長すぎても短すぎてもよくないので、四半期ごとに見直すくらいがちょうど良いと思います。

KGIで重要目標達成指標を決めたら、次はKPIを設定します。KPIはKGIを達成するために定量的に達成度を計る指標でしたね。

KPIは目標として決めたKGIから逆算して設定する必要があります。

次にKPI設定の具体例を紹介します。

KPI設定の具体例
  • KGI:Webライターとして月収30万円を12月末までに達成する
  • KPI:毎月文字単価1円以上の仕事を5社受注する
  • KPI:毎週75,000円分の仕事をする
  • KPI:仕事の時間を8時間確保する

KPIは1つのKGIに対して2~3ほど設定しましょう。

KGI・KPIは目標に合わせて複数設定してもOKです。ただしあまりに多く設定すると管理が大変になるので注意しましょう。

KGI・KPIを達成するには

ここからが重要なのですが、KGI・KPIを設定して満足して終わりにならないように、毎週振り返りの時間を設けて、KPIの達成度をチェックします。

具体的にはPDCAを回していくイメージです。

そもそもPDCAとは、

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

のサイクルで定期的に回して改善していく手法です。

ただPDCAもあまりがちがちにやってしまうと、そのうち継続するのが面倒になるので、最初のうちは簡単なもので大丈夫です。

実際にPDCAを回すにはノートやエディタなどに以下のように記入していきます。

タイトル:PDCA_2023/08/26

 

◆Plan・Do
KGI:Webライターとして月収30万円を12月末までに達成する
KPI:毎月文字単価1円以上の仕事を5社受注する
KPI:毎週75,000円分の仕事をする
KPI:仕事の時間を毎週40時間確保する

◆Check
<結果>
・文字単価1円以上の受注状況:2社 / 5社(月)
・収入:40,000円 / 75,000円(週):120,000 / 300,000(月)
・作業時間(h):35 / 40(週)

<原因・仮設>
・テストライティングで落ちた
→レギュレーション通りに書けていなかったのではないか
→文書の基本が守られていなかったのではないか
→結論が曖昧だったのではないか

・1記事書くのに時間がかかっている
→もっと効率的に書く方法があるのではないか
→時間の使い方がよくないのでは

・私用で忙しくて時間が割けなかった
→無駄な用事は減らすことを考える必要があるのではないか

・忙しくて他の案件を探す余裕がなかった
→案件をチェックする時間を1日10分でも取るべきではないか

◆Action
文章力の勉強をする
プロフィールを充実する
営業メールのフォーマットをつくる
時間効率化の本を読む

◆Todo
今週やること
今月やること

Todoは独自に設定していますが、Actionからの具体的なタスクを週や月単位で決めておきます。Actionは少し大雑把になってしまいましたが、もう少し具体的に書いても良いです。

PDCAを継続するコツ

振り返りに時間を掛けすぎないこと。長くても30分くらいにしましょう。

KPIを達成できなくても落ち込む必要はありません。毎週ボトルネックを見つけ出して、少しずつでも改善していけるようにしましょう。

なかなか改善できないで進捗が停滞することもあると思います。(私もよくあります)
そのような場合は、原因をさらに細分化したり一旦保留にして他のことに注力するなどしましょう。

毎週必ず同じ時間帯に振り返りの時間を確保しておくことも大事です。

KGI・KPIの最大のメリット

最後にKGI・KPIを設定してPDCAでサイクルを回している最大のメリットを紹介します。

メリット
  • モチベーションがアップする
  • 進捗度が可視化できるので成長を実感できる
  • さらに高い目標を目指すことができる

このようにメリットしかないので、ぜひ個人でもKGI・KPIを設定してみましょう。

KGI・KPI、PDCAについてもっと詳しく知りたい場合は以下の書籍も読んで見ることをおすすめします。

まとめ

ここでは目標設定するときに重要な指標となるKGI・KPIと、目標を達成するためのPDCAの回し方を実例を交えて紹介しました。

フリーランスとしてなかなか成長を実感できない方、収入が上がらない方は一度ここで紹介している方法を実践してみることをおすすめします。

本来のKGI・KPI、PDCAとずれている箇所があった場合はご連絡いただけますと助かります!