この記事では、リモートワークのメリットとデメリットを、歴7年目のリモートワーカーが、実際に感じたことを詳しく解説しています。
また、リモートワークにおける課題についても紹介します。
リモートワークで働きたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
リモートワークのメリット10選

リモートワークで働くメリットは、次のとおりです。
- ワークライフバランスの向上
- 仕事と家庭を両立しやすい
- フレキシブルなスケジュール
- 生産性の向上
- コスト効率
- チャンスの増加
- 集中力の向上
- 個人的な成長
- 仕事のやりがい
- オフィス勤務よりストレスが少ない
それぞれ解説していきます。
メリット1.ワークライフバランスの向上
リモートワークは自分自身が上司になることができるので、自分で時間を管理し、タスクの優先順位をつけることができます。
自分のペースで働き、自分の好きな時間に働けることは、ワークライフバランスを整えるという点だけでなく、精神的なゆとりを持てるという点でもメリットがあります。
メリット2.仕事と家庭を両立しやすい
リモートワークでは通勤の必要がないため、1日のうちで家族と過ごしたり、好きなことをしたりする時間が増えます。
仕事のために家を出たり、公共交通機関に頼ったりする必要がないことで節約できた時間を、家族関係の改善や心身の健康を優先させるために使うことができるのです。
メリット3.フレキシブルなスケジュール
フレキシブルなスケジューリングは、リモートワークの大きなメリットの1つと考えられています。
リモートワークでは、個人がよりコントロールしやすく、柔軟に自分のライフスタイルに最適な方法で日々をデザインするできます。
自律性が高まることで、社員は自分のライフスタイルに合ったスケジュールを選択することができ、目標さえ達成すれば、9時から5時までという厳しいスケジュールで働く必要はありません。
このため、会社と従業員、両者にとって自由度が高く、コントロールしやすい環境といえます。
メリット4.生産性の向上

リモートワークによって、社員は自分の時間や職場環境をより自由にコントロールできるようになります。
自分が最も快適で集中できる時間や場所で、仕事をすることができるようになるのです。研究によると、リモートワークによって気が散ることが減り、効率、イノベーションが向上し、全体的な仕事の満足度が高まることが分かっています。
さらに、常に監視する必要がなくなるため、チームは主要なビジネス目標に集中することができ、組織全体の生産性を向上させることができます。
メリット5.コスト効率
多くの企業にとって、大きなオフィスを維持することに伴う諸経費は高額です。
多くの起業家は、リモートチームによって、業務や成果物を妥協することなく、総コストを削減できることに気付いています。
オフィス家具や備品の購入が不要になることで、その分のコストを削減し、社内の他の部署に投資することができます。
また、リモートワークによるコスト削減は、オフィススペースの必要性を減らすことで、家賃、光熱費、税金を削減することにもつながります。このように、リモートワークには長期的な価値があり、すべての人にメリットがあると考えられています。
メリット6.チャンスの増加
リモートワークは、特定の場所にいる必要がない幅広い仕事を提供するため、個人により多くの雇用機会を提供します。
リモートワークによって、個人やチームはプロフェッショナルの輪を広げ、特定の地域に限定されないキャリア機会にアクセスすることができます。
リモートワークによって、フリーランスや起業家としてのプロジェクトを模索する機会も増え、個人が創造性を発揮し、スキルを向上させることができるようになります。
メリット7.集中力の向上
オフィスで仕事をしていると、会話によって自分の仕事から離れがちになり、一度集中力が途切れるとなかなか元に戻れないものです。
しかし、リモートワークでは、自分次第で集中力を高める環境を整え、雑念を最小限に抑えて仕事をこなすことができます。
フレキシブルな働き方は、仕事の充実感やエンゲージメントを高め、生産性を向上させるという研究結果もあります。
集中力の向上がリモートワークの普及によってもたらされるメリットの1つであることは、驚くことではありません。
メリット8.個人的な成長
多くの在宅ワークでは、主体性と積極性が求められるため、リモートワークには個人的な成長の機会が多くあります。
リモートワークは、個人の成長と発達のための絶好の機会になり得ます。
それは、自発性や自己管理といった重要なスキルが育まれるからです。自分のボスとして、生産性、創造性、エネルギーを維持するために、自分の強みを発揮しなければならない時があります。
自分の仕事に優先順位をつけ、情報をより効率的に処理し、より賢く働き、既成概念にとらわれない考え方を身につけることができます。
リモートワークは、適切なバランスを保つことで、最終的に自分自身をより良くすることにつながるのです。
メリット9.仕事のやりがい
リモートワークでは、前述したように自分でスケジュールを立て、働く場所を選ぶことができ、従来のオフィス環境に伴うストレスを軽減できるため、仕事の満足度が向上することが多いようです。
通勤時間がないため、精神的な回復のための時間がより多く取れるようになり、従業員は創造的な問題解決能力を発揮して、快適な環境から抜け出すことができます。
リモートワークはより大きな自律性をもたらし、自律性は仕事の満足度とパフォーマンスに良い影響を与えることが知られています。
メリット10.オフィス勤務よりストレスが少ない
リモートワークにはさまざまなメリットがありますが、中でも魅力的なのはストレスマネジメントの改善です。
リモートワークでは、気が散ることや騒音、喧騒に満ちた従来のオフィス環境にさらされることがないため、生産性が向上し、ストレスレベルが軽減されます。
職場のストレスを軽減することで、全体的な生産性と効率性が向上することは周知のとおりです。オフィスで働く場合、勤務時間内に出勤することが求められ、日々の活動も雇用主の期待に沿うものでなければなりません。
リモートワークでは、より柔軟性があり、自分と自分のライフスタイルに合ったスケジュールを組むことができます。
リモートワークでは、締め切りの設定や進捗の評価など、ストレスレベルを管理する上で重要な要素をより自由にコントロールすることができます。
これらの利点はすべて、より生産的でストレスの少ない従業員につながる環境を作り出します。
リモートワークのデメリット5選

リモートワークで働くデメリットは、次のとおりです。
- コミュニケーションが取りづらい
- 孤立感を感じる
- オンとオフの切り替えが難しい
- 人によっては生産性が悪化する
- 運動不足になる可能性
それぞれ解説していきます。
デメリット1.コミュニケーションが取りづらい
リモートワークは直接対話できるオフィス環境がないため、遠隔地にいるチームとの連携やマネジメントが難しくなります。
また、孤立したワークスペースでは、モチベーションや集中力を維持することが難しく、その他の環境要因によってコミュニケーションのスピードや質が阻害される可能性があります。
さらに、物理的な距離がないため、言葉以外の合図やボディランゲージを読み取る能力が失われ、チームメンバーとのコミュニケーションに支障をきたすこともあります。
デメリット2.孤立感を感じることも
リモートワークのデメリットとしてよく挙げられるのは、孤立しやすいことです。
チームと物理的なオフィスにいない場合、心からつながりを感じたり、最新の情報を得たりすることが難しく、取り残されることへの不安を感じてしまうことも…。
すべてのコミュニケーションがバーチャルで行われるため、同僚との関係を築くのが難しく、ビデオ通話の遅延など、技術的な問題もしばしば発生します。
デメリット3.オンとオフの切り替えが難しい
リモートワークの大きなデメリットとして、仕事とプライベートの切り替えがあいまいになりやすいというデメリットもあります。
リモートワークは仕事にアクセスしやすいため、残業が増え、燃え尽き症候群や疲労、ストレスの原因になることがあります。
このような状況に対処するためには、通常の勤務時間を守り、休憩時間を設定することをお勧めします。
デメリット4.人によっては生産性が悪化する
リモートワークの柔軟性は、いつどこで何をするかという自由度が高すぎるため、タスクを継続するための規律がより必要になります。
また、リモートワークでは、答えられる人がいない、タスクを完了したら褒めてくれる人がいないため、モチベーションを維持するのが難しくなります。
人によってはいくらでも働けてしまう環境のため、生産性や健康状態を維持することが難しく、結果的に成果が上がらないこともあります。
また、重要でない仕事に没頭し、重要なことを忘れがちになります。このような場合、整理整頓や計画を立てないと、リモートワークの生産性が低下する可能性があります。
デメリット5.運動不足になる可能性
リモートワークによって通勤する必要がなくなると、運動不足になる可能性があります。
室内で過ごす時間が長くなり、集中力を必要とする締切に間に合わないため、定期的な運動がおろそかになりがちです。
運動不足は免疫力を低下させ、さまざまな病気のリスクが高まります。
定期的な運動は心と体の健康維持に役立ち、健康目標を達成するのに役立ちます。
そのため、体を動かすための時間をスケジュールに組み込むことが大切です。
リモートワークの課題とは?

リモートワークは、私たちの多くにとって「新しい普通」になりました。
リモートワークの柔軟性や自由度は確かに便利ですが、デメリットもあります。多くのリモートワーカーは、モチベーションが上がらない、気が散る、オフィスにいるときのような社会的な環境から切り離される、といった悩みを抱えています。
また、自宅で仕事をするために必要な構造と自己統制の欠如によって、生産性が低下することもあります。
一日中座りっぱなしで、たまにおやつを食べたりトイレに行ったりする程度では、身体的な負担も大きくなることも…。
仕事とプライベートの区別がつかない長時間労働は、精神的に疲弊し、「無感動」な職場環境となる可能性があります。
リモートワークの場合、仕事の中断が少なく、通勤時間も短いですが、これらの潜在的な問題を認識し、ワークライフバランスを維持するための戦略を練ることが重要です。
リモートワークのメリット・デメリットまとめ
ここでは、リモートワークのメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
- ワークライフバランスの向上
- 仕事と家庭を両立しやすい
- フレキシブルなスケジュール
- 生産性の向上
- コスト効率
- チャンスの増加
- 集中力の向上
- 個人的な成長
- 仕事のやりがい
- オフィス勤務よりストレスが少ない
- コミュニケーションが取りづらい
- 孤立感を感じる
- オンとオフの切り替えが難しい
- 人によっては生産性が悪化する
- 運動不足になる可能性
リモートワークでは、自分の時間を管理し、タスクに優先順位をつけ、一日の仕事の計画を立てるなど、自己管理が必要です。
決まったワークスペースや定期的なミーティングがないと、自分のしていることが仕事であることを忘れがちになります。
コミュニケーションもリモートワークの課題です。会話はビデオチャットや電子メールで行われることが多いため、すべてが非人間的に感じられ、チームメンバーとのつながりが希薄になることがあります。
リモートワークのプラス面とマイナス面を考慮し、対策を取ることが大切です。