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在宅勤務の電気代を家事按分で算出する3つの計算方法とコツ

在宅勤務の電気代を家事按分で算出する3つの計算方法とコツ

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「在宅勤務中の電気代って、家事按分でどこまで経費にできるの?」
「算出方法が難しそうで、結局そのままにしてしまっている」

在宅勤務や在宅ワークが当たり前になった今、自宅の電気代のうち仕事に使った分を経費にできることをなんとなく知っていても、具体的な算出方法が分からずそのままにしている方は少なくありません。

この記事では、在宅勤務の電気代を家事按分で算出する3つの計算方法と、確定申告で経費として認めてもらうための注意点、仕訳や会計ソフトへの反映手順までまとめて解説します。

✅ この記事をおすすめできる人

  • 在宅勤務・在宅ワークの電気代を経費にしたいが、算出方法が分からない人
  • 時間按分・面積按分・実測按分のどれを選べばいいか迷っている人
  • 確定申告で家事按分の根拠をきちんと示せるようにしておきたい人
著者について

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ITエンジニア歴15年以上のミドル世代ライター

・本業:Webディレクター・監修(歴10年)/ITエンジニア(歴15年)
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・趣味:ブログ、トレッキング、料理、読書、プチ旅行

40代・50代からのキャリアと生き方を、実体験ベースで発信しています。

ITエンジニア15年
複業ライター
40代・50代のキャリア

在宅勤務の電気代はなぜ家事按分が必要なのか

本題の計算方法に入る前に、そもそも在宅勤務の電気代がなぜ家事按分の対象になるのか、基本の考え方を確認しておきましょう。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

在宅勤務の電気代を理解する2つのポイント

  • 家事按分の基本的な考え方
  • 在宅勤務で電気代が経費になる理由

家事按分とは何か

家事按分とは、電気代や家賃、通信費のようにプライベートと仕事の両方に関わる支出について、仕事で使った分だけを取り出して経費にする考え方です。

自宅で仕事をしていない人であれば電気代は完全に生活費ですが、在宅勤務や在宅ワークをしている人にとっては、パソコンやモニター、照明、エアコンなどの稼働時間の一部が仕事のために使われています。

国税庁のタックスアンサーでも、家事上の経費に関連する支出のうち、業務の遂行上必要である部分を明らかに区分できる場合は、その部分に相当する金額を必要経費にできるとされています。

逆にいえば、仕事分と生活分をきちんと区分できなければ、家事按分は認められないということです。

だからこそ、電気代をどう按分するかという「算出方法」そのものが重要な意味を持ってきます。

ポイント

  • 家事按分は仕事分と生活分を区分できる支出が対象
  • 電気代・家賃・通信費が代表的な家事按分の対象
  • 区分の根拠を示せなければ経費として認められない

在宅勤務で電気代が経費になる理由

在宅勤務中は、パソコンやディスプレイの稼働はもちろん、デスクライトやエアコン、Wi-Fiルーターなど、仕事のために普段より多くの電力を消費しています。

会社に出社していれば発生しなかったはずのこれらの電力消費は、業務のために必要な支出と考えることができます。

会社員として副業で個人事業を営んでいる場合も、フリーランスとして自宅を仕事場にしている場合も、考え方は基本的に同じです。

ただし、経費にできるのはあくまで「業務のために増えた分」であり、自宅にいる時間すべての電気代を経費にできるわけではありません。

家族と同居していて生活時間と仕事時間が混在している場合は、特に区分の根拠があいまいになりやすい点に注意が必要です。

たとえば日中は家族が外出していて自宅に自分しかいない時間帯が長い人と、家族が在宅している時間帯に仕事をしている人とでは、同じ「8時間の在宅勤務」でも電気代の実態は変わってきます。

こうした背景の違いも含めて、按分率をどう決めたかを自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。

次の章では、この区分をどう算出すればいいのか、具体的な3つの計算方法を見ていきます。

注意点

  • 自宅にいる時間すべてを経費にはできない
  • 業務のために増えた分だけが対象になる
  • 家族と同居している場合は区分がより重要になる

在宅勤務の電気代を家事按分で算出する3つの計算方法

ここからは、在宅勤務の電気代を家事按分で算出するための、代表的な3つの計算方法を紹介します。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

在宅勤務の電気代を算出する3つの計算方法

  • 時間按分で算出する方法
  • 床面積按分で算出する方法
  • ワットチェッカーで実測して算出する方法
在宅勤務の電気代を家事按分で算出する3つの計算方法の比較

時間按分で算出する方法

時間按分は、1日のうち仕事に使った時間の割合をもとに電気代を按分する方法で、最もよく使われている算出方法です。

計算式は「業務時間 ÷ 生活時間全体(24時間)」で、この割合を月の電気代に掛け合わせます。

たとえば1日8時間を在宅勤務にあてているなら、8時間÷24時間で按分率は約33%になります。

月の電気代が12,000円であれば、12,000円×33%で約3,960円が経費として計上できる金額です。

時間按分は計算がシンプルで、勤怠管理表やタイムカードなど業務時間の記録をそのまま根拠にできるのが利点です。

一方で、休憩時間や家事の合間の作業をどこまで含めるかで割合がぶれやすいため、業務時間の記録方法をあらかじめ決めておくと安心です。

ポイント

  • 業務時間÷24時間で按分率を出す
  • 勤怠記録やスケジュールをそのまま根拠にできる
  • 休憩時間の扱いをあらかじめ決めておく

床面積按分で算出する方法

床面積按分は、自宅の総床面積のうち仕事部屋として使っているスペースの割合で電気代を按分する方法です。

計算式は「仕事で使用している床面積 ÷ 自宅全体の床面積」で、この割合を電気代に掛け合わせます。

たとえば自宅全体が60㎡で、仕事部屋として使っているスペースが10㎡であれば、按分率は約17%です。

月の電気代が12,000円であれば、12,000円×17%で約2,040円が経費計上の目安になります。

床面積按分は、書斎やワークスペースが独立した部屋になっている人ほど、実態に近い割合を算出しやすい方法です。

反対に、リビングの一角で仕事をしているなど部屋の区分があいまいな場合は、面積の測り方自体に説明が必要になります。

ポイント

  • 仕事部屋の床面積÷自宅全体の床面積で按分率を出す
  • 独立した書斎やワークスペースがある人に向いている
  • 間取り図や部屋の実測メモを根拠として残しておく

ワットチェッカーで実測して算出する方法

時間按分や床面積按分はあくまで推計ですが、より精緻に算出したい場合はワットチェッカー(電力量計)を使って実測する方法があります。

パソコンやモニター、デスクライトなど仕事で使う機器をワットチェッカーにつないでおくと、消費電力量や積算の電気料金がそのまま数値で表示されます。

推計に頼らず、実際に仕事で使った電力量から電気代を割り出せるため、税務調査でも説明しやすい根拠になります。

時間按分や床面積按分と組み合わせて、算出した割合の妥当性を裏付ける資料として使うのもおすすめです。

💬 コラム

自宅で副業や個人事業を行う際、電気代を必要経費に算入する「家事按分」は欠かせない手続きです。しかし、この按分割合を「仕事をしている時間が長いから」といった主観や感覚だけで決めてしまうと、税務調査や確定申告時の確認で、経費算出の根拠を説明できずに不適切とみなされるリスクがあります。

電気代の按分割合を決定する最も確実な方法は、使用する機器の消費電力を「実測」することです。市販のワットチェッカーなどを活用し、PCやモニター、デスクライトといった仕事用機材の実際の電力量を数日間計測してみることで、客観的な実測値が導き出せます。

実際に計測してみると、頭の中でイメージしていた「感覚値」と「実測値」には乖離があるケースが少なくありません。客観的な数値的根拠を一度用意しておけば、税務上の信頼性が増すだけでなく、作業環境の具体的な省エネやコスト削減への意識向上にもつながるという大きなメリットがあります。

商品 特徴
サンワサプライ ワットモニター TAP-TST8N 消費電力・積算電力量・積算電気料金・CO2排出量を表示。按分の根拠づくりに使いやすい
サンワサプライ ワットチェッカーPlus TAP-TST7 電圧・電流・力率など10種類を測定。複数の機器を細かく比較したい人向け

在宅勤務の電気代按分で失敗しないための注意点

計算方法が分かったところで、実際に確定申告で経費として認めてもらうために気をつけたい注意点を見ていきましょう。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

在宅勤務の電気代按分で失敗しない3つの注意点

  • 按分割合の根拠を記録に残す
  • 白色申告・青色申告での取り扱いの違い
  • 電気代以外の家事按分もあわせて考える

按分割合の根拠を記録に残す

家事按分で最も指摘されやすいのが、「なぜその割合にしたのか」という根拠の部分です。

時間按分であれば勤怠記録やスケジュールアプリの履歴、床面積按分であれば間取り図や実測メモ、実測按分であればワットチェッカーの計測結果が根拠になります。

これらの記録は毎月保存しておき、電気代の請求書や領収書とあわせて確定申告の関連書類としてまとめておくと安心です。

「毎年なんとなく同じ割合を使っている」状態は、根拠を聞かれたときに説明できず、按分そのものが否認されるリスクを高めます。

一度算出した割合であっても、働き方や部屋の使い方が変わったタイミングで見直す習慣をつけておきましょう。

ポイント

  • 按分率を決めた根拠となる記録を毎月保存する
  • 電気代の請求書・領収書とセットで保管する
  • 働き方が変わったら按分率を見直す

白色申告・青色申告での取り扱いの違い

家事按分の考え方自体は、白色申告でも青色申告でも大きくは変わりません。

ただし実務上の目安として、白色申告では業務の使用割合がおおむね50%を超える部分について経費として認められやすいとされる一方、青色申告(特に複式簿記による申告)では、業務に必要な部分を合理的に区分できていれば50%以下でも経費として計上しやすいという違いがあります。

申告方法 家事按分の目安
白色申告 業務使用割合がおおむね50%を超える部分が対象になりやすい
青色申告(複式簿記) 合理的な区分ができれば50%以下でも経費として計上しやすい

どちらの場合も「50%」という数字が絶対的な基準ではなく、業務に必要な部分を客観的に説明できるかどうかが判断のポイントになります。

青色申告で65万円の特別控除を受けるには複式簿記による記帳が条件になるため、家事按分の記録も含めて日々の帳簿づけを継続する必要がある点は押さえておいてください。

白色申告のほうが記帳のハードルは低いものの、経費として計上できる範囲がやや限定的になりやすいというトレードオフがあります。

迷った場合は、確定申告を担当する税理士や、管轄の税務署に個別に確認しておくと安心です。

電気代以外の家事按分もあわせて考える

在宅勤務の家事按分は、電気代だけで完結するものではありません。

インターネット回線費用や家賃、火災保険料なども、電気代と同じように業務で使った部分を区分して経費にできる場合があります。

電気代は時間按分や実測按分がなじみやすい一方、家賃は床面積按分、通信費は業務利用のデータ量や時間の割合で按分するなど、費目ごとに適した算出方法が異なる点に注意してください。

たとえば月額5,000円のインターネット回線費用を、電気代と同じ時間按分(按分率33%)で計算すると、5,000円×33%で約1,650円が経費計上の目安になります。

電気代だけ細かく按分して、他の費目はどんぶり勘定になっている状態は、按分全体の説明の一貫性を欠く原因になります。

注意点

  • 電気代以外の家賃・通信費・保険料も按分の対象になり得る
  • 費目ごとに適した算出方法は異なる
  • 按分全体の考え方に一貫性を持たせる

在宅勤務の電気代按分を確定申告に反映させる手順

最後に、算出した電気代の家事按分を、実際に帳簿や確定申告に反映させるまでの流れを解説します。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

電気代按分を確定申告に反映させる2つの手順

  • 仕訳・帳簿への記載方法
  • クラウド会計ソフトで按分を自動化する
在宅勤務の電気代按分を確定申告に反映させる4つの流れ

仕訳・帳簿への記載方法

電気代の家事按分を帳簿に記載する際は、電気代の全額をいったん「水道光熱費」として計上したうえで、按分計算によって求めた業務分以外の金額を「事業主貸」として振り替えるのが一般的な仕訳方法です。

たとえば月の電気代が12,000円で按分率が30%であれば、水道光熱費として3,600円を経費に、残りの8,400円は事業主貸として処理します。

按分率をどの数値で計算したのか(時間按分か、面積按分か、実測按分か)を摘要欄にメモしておくと、後から見返したときにも根拠が分かりやすくなります。

領収書や検針票は月ごとにまとめてファイリングし、いつでも按分の根拠を示せる状態にしておきましょう。

ポイント

  • 電気代は水道光熱費として全額計上し、業務外分を事業主貸に振り替える
  • 按分方法を摘要欄にメモしておく
  • 領収書・検針票は月ごとにファイリングする

クラウド会計ソフトで按分を自動化する

毎月手作業で按分計算をするのが負担に感じる場合は、クラウド会計ソフトの家事按分機能を使うと入力の手間を減らせます。

あらかじめ按分率を登録しておけば、電気代の請求金額を入力するだけで、自動的に事業分と家事分に仕訳を分けてくれる仕組みです。

按分率を変更したいときも、設定画面を修正するだけで以降の記帳にまとめて反映されるため、季節や働き方の変化に合わせた見直しもしやすくなります。

ただし自動化はあくまで入力作業を楽にする仕組みであり、按分率そのものの妥当性は自分で説明できる状態にしておく必要があります。

確定申告の制度や必要経費の考え方を体系的に理解しておきたい場合は、最新版の実務書を一冊手元に置いておくと、按分に限らず経費全体の判断に迷いにくくなります。

商品 特徴
フリーランス&個人事業主のための確定申告 改訂第20版 家事按分を含む必要経費の考え方や仕訳例を体系的に解説した実務書

在宅勤務の電気代の家事按分に関するよくある質問

Q:在宅勤務の電気代はどの計算方法を選べばいいですか?

A:業務時間の記録がしっかり残っている人は時間按分、独立した仕事部屋がある人は床面積按分、より精緻な根拠を残したい人はワットチェッカーによる実測按分が向いています。複数を組み合わせて根拠を補強することも可能です。

Q:会社員の在宅勤務でも電気代を経費にできますか?

A:会社員本人が確定申告で経費計上できるのは、副業などで個人事業を営んでいる場合が基本です。会社から在宅勤務手当が支給されている場合は、その手当と家事按分の関係を勤務先の規定で確認してください。

Q:按分割合は毎年同じ数値を使い続けてもいいですか?

A:働き方や部屋の使い方が変わらない限り大きな問題にはなりませんが、業務時間や作業環境が変わった場合は、按分割合とその根拠を都度見直すことをおすすめします。

Q:電気代の家事按分で領収書は必要ですか?

A:電気代の請求書や検針票は按分計算の根拠になるため、必ず保存しておいてください。あわせて按分率を算出した記録(勤怠表や実測データなど)も一緒に保管すると安心です。

Q:家事按分できる電気代に上限額はありますか?

A:法律で定められた金額の上限はありませんが、業務に必要な部分として客観的に説明できる範囲を超えて按分すると、税務調査で否認されるリスクが高まります。按分率の根拠を明確にしておくことが、結果的に上限を意識した按分にもつながります。

まとめ

在宅勤務の電気代を家事按分で算出する方法には、時間按分・床面積按分・ワットチェッカーによる実測按分という3つの選択肢があります。

どの方法を選ぶ場合でも、按分割合そのものより「なぜその割合にしたのか」を説明できる記録を残しておくことが、確定申告で経費として認めてもらうための一番のポイントです。

まずは自分の働き方に合った計算方法を1つ選び、毎月の電気代と按分の根拠を記録する習慣から始めてみませんか。

小さな記録の積み重ねが、確定申告の時期になって慌てずに済む安心感につながっていきます。