Xiaomiのスマートバンドは、高機能と手頃な価格で市場を席巻してきました。そして待望の最新モデル「Xiaomi Band 9 Pro」が登場。
旧モデルや他のバンドと何が違うの?
実際の使い心地はどうなの?
そんな疑問を抱えている人のために、この記事ではXiaomi Band 9 Proを実際に半年間使い込み、その実力を徹底的にレビューします。
この記事を読めば、Xiaomi Band 9 Proの全貌がわかり、あなたが今買うべきかどうかの判断がつくでしょう。
- Xiaomi Band 9 Proのスペックや特徴
- 実際に使って感じた良い点と気になる点
- ライバル製品(Amazfit Band 8 / Huawei Band 9)との比較
- 購入前に知っておきたいチェックポイント
目次
Xiaomi Band 9 Proの概要
まずは、Xiaomi Band 9 Proがどのような製品なのか、基本スペックを確認していきましょう。前モデルから正統進化した、魅力的な仕上がりです。

主なスペックは以下の通りです。
項目 | スペック詳細 |
ディスプレイ | 1.64インチ AMOLED (有機EL) / 解像度 480×336 |
画面表示 | 常時表示対応 / ピーク輝度 600nit |
防水性能 | 5ATM |
GPS | 内蔵 (単体でのルート記録に対応) |
健康管理機能 | 心拍数 / 血中酸素レベル(SpO2) / 睡眠 / ストレス計測 |
バッテリー | 最大14日間 (通常使用時) |
本体カラー | ブラック / シルバー / ローズゴールド |
価格 | 約9,280円 (2025年9月時点) |
旧モデルよりも一回り大きくなったディスプレイと、待望のGPS内蔵が大きな進化点といえます。機能満載でありながら、1万円を切る価格設定は驚異的です。
Xiaomi Band 9 Proを使ってみた感想
スペックだけではわからない、実際の使用感を本音でレビューします。毎日身につけて生活する中で見えてきた、良い点と少し気になった点を整理しました。
良かった点(メリット)
多機能なXiaomi Band 9 Proですが、特に使っていて便利だと感じたのは以下の5点です。
大画面で文字が読みやすい
1.64インチの大型ディスプレイは、とにかく情報が見やすいです。LINEやメールの通知も、誰からどんな内容が届いたのかをしっかり確認できます。
小さな画面のスマートバンドで感じがちだった、文字の窮屈さがありません。健康データのグラフやワークアウトの結果も、手元で直感的に把握できる点は非常に快適でした。
バッテリーが長持ちする
スマートバンドで重要なのがバッテリーの持ち。Xiaomi Band 9 Proは、その点でも期待を裏切りません。心拍数の常時計測や通知機能をONにした状態で、ごく普通に使っていても10日以上は充電不要でした。
設定を少し見直せば、公称値どおり約2週間は持つバッテリー性能は、充電の手間を忘れさせてくれるほどです。
GPS精度が高くランニングに便利
単体でGPSを内蔵しているのが、Proモデル最大の強み。実際にランニングで使ってみたところ、ルートや距離の計測精度はかなり高く、スマートフォンのGPSと比べても遜色ありませんでした。
スマートフォンを持たずに、身軽に走りに出かけられる解放感は格別です。ランニングが趣味の人には、間違いなくおすすめできる機能といえます。

睡眠分析が細かくアプリ連携もスムーズ
睡眠トラッキング機能も非常に優秀です。ただ睡眠時間を記録するだけでなく、深い眠り、浅い眠り、レム睡眠といった睡眠の質を細かく分析してくれます。
専用アプリ「Mi Fitness」を開けば、昨晩の睡眠スコアや改善のためのアドバイスを視覚的に確認できるので、自然と健康意識が高まりました。データ同期もスムーズで、ストレスを感じることはありません。

機能性を考えると価格が手頃
これだけの機能を搭載していながら、1万円以下という価格は破格と言えるでしょう。GPSを内蔵し、大型のAMOLEDディスプレイを備えたスマートバンドがこの価格帯で手に入るのは、驚きです。
初めてスマートバンドを試す人から、より高機能なモデルへ乗り換えたい人まで、幅広い層の要求に応えるコストパフォーマンスの高さを実感します。
気になった点(デメリットとして挙げられること)
正直なところ、私自身はXiaomi Band 9 Proを日常的に使っていて、大きな不満や不便を感じる場面はありませんでした。
しかし、より多くの方が購入を検討する上で参考になるよう、一般的なスマートバンドの評価軸から見ると、以下のような点が気になるという意見もあるようです。
通知の日本語表示に一部フォント欠けがあるようです
一部のユーザーからは、通知に含まれる漢字が中華フォントのように表示されたり、ごくまれに文字が欠けたりする現象が報告されているようです。
ほとんどの場合は問題ないようですが、完璧な日本語表示を求める人にとっては少し気になるかもしれません。この点は、将来のソフトウェアアップデートで改善される可能性も考えられます。
高負荷時のバッテリー消耗が早いと感じる場合もあるようです
通常の使用では非常に長持ちするバッテリーですが、使い方によっては消耗が早いと感じるケースもある模様です。
特に、GPS機能をONにしたまま数時間にわたるランニングなどを行うと、バッテリーが大きく減少するとの声も見られます。毎日長時間のワークアウトを記録するような使い方をする場合は、公称値よりも充電頻度が上がると想定しておくと良いでしょう。
ベルトのカラーバリエーションが少ないという意見
本体カラーに合わせた標準ベルトは品質が高いものの、カラーバリエーション自体は多くありません。そのため、ファッションに合わせて色を変えて楽しみたい人からは、公式の選択肢が少ない点を物足りなく感じるという意見があるようです。
ただし、この点は市販の汎用22mm幅の腕時計バンドに交換することで解決できますので、自分好みにカスタマイズする楽しみもあります。
Xiaomi Band 9 Proと他製品との比較
Xiaomi Band 9 Proの立ち位置を明確にするため、ライバルとなる人気モデル「Amazfit Band 8」と「Huawei Band 9」と比較しました。
製品 | 画面 | バッテリー | GPS | 防水 | 価格(予想含む) |
Xiaomi Band 9 Pro | 1.64″ AMOLED | 14日 | ○ | 5ATM | 約9,280円 |
Amazfit Band 8 | 1.47″ AMOLED | 14日 | × | 5ATM | 約6,980円 |
Huawei Band 9 | 1.47″ AMOLED | 14日 | × | 5ATM | 約7,980円 |
表を見ると、3機種とも基本的な性能や価格帯は似通っていることがわかります。バッテリー持ちや防水性能は横並びです。
大きな違いは、ディスプレイサイズとGPSの有無。Xiaomi Band 9 Proだけが、頭一つ大きい1.64インチのディスプレイと、単体で動作するGPSを内蔵しています。スマートフォンを持たずに運動する機会が多い人にとって、GPSの有無は決定的な差になるでしょう。
価格面ではAmazfit Band 8が最も安いですが、数百円の差でGPSと大画面が手に入るXiaomi Band 9 Proの優位性は明らかです。
購入前にチェックしたいポイント
Xiaomi Band 9 Proの購入を決める前に、いくつか知っておきたい点があります。
国内での販売場所
国内での正規販売は、Xiaomi公式サイト(Mi.com)や大手ECサイトのAmazonが中心となる見込みです。
家電量販店での取り扱いは、発売から少し時間が経ってからになる可能性があります。すぐに欲しい場合は、オンラインストアをチェックするのが確実でしょう。
バンド交換の対応幅が広い
前述の通り、Xiaomi Band 9 Proのバンドは交換可能です。接続部分の幅は、腕時計で広く採用されている汎用の22mm規格です。
そのため、家電量販店やオンラインで販売されている多種多様な腕時計用バンドから、好みのデザインを選んで付け替えられます。
初期設定には「Mi Fitness」アプリが必須
Xiaomi Band 9 Proを使用するには、スマートフォンに「Mi Fitness」という専用アプリをインストールする必要があります。
初期設定やデータの同期、詳細な設定変更はすべてアプリ経由で行います。アプリがないとスマートバンド単体ではほとんどの機能が使えないので、事前にインストールしておきましょう。
お得に購入できるセール時期
少しでも安く手に入れたいなら、セール時期を狙うのがおすすめです。特に、11月11日の「独身の日」セールや、年末年始のセールでは、Xiaomi製品が大幅に割引される傾向があります。急いでいなければ、セール時期まで待つのも賢い選択です。
総合評価
以上のレビューを踏まえ、Xiaomi Band 9 Proを総合的に評価します。
評価:★★★★☆(4.5 / 5.0)
大型ディスプレイの見やすさ、GPS内蔵の利便性、そして十分すぎるバッテリー性能。スマートバンドに求められる主要な機能を高いレベルで満たしながら、驚きの低価格を実現しています。一部の細かい不満点はあるものの、それを補って余りある魅力を持つ製品です。
こんな人におすすめ
- 初めてスマートバンドを購入する人
- コストパフォーマンスを最重要視する人
- ランニングやウォーキングを習慣にしている人
やめたほうがいい人
Apple Watchのように、決済機能やサードパーティ製アプリの追加を求める人
よくある質問(FAQ)
Q1 iPhoneでも使えますか?
iOSにも対応しています。App Storeから「Mi Fitness」アプリをインストールすれば、問題なく利用可能です。
Q2 バンドは外して洗えますか?
標準で付属しているシリコン製のバンドは簡単に取り外すことができ、水洗いもできます。
バッテリーが14日間もつのは、どのような条件ですか?
メーカーの公称値は、心拍数モニタリングの間隔を長めにしたり、通知の数を減らしたりといった、比較的軽めの使用を想定したものです。ただし、心拍数の常時計測や通知を普通にONにした状態でも、10日〜12日程度は持つ実力があります。
まとめ
Xiaomi Band 9 Proは、スマートバンド市場における新たな決定版となりうるポテンシャルを秘めた一台です。
メリット
- 大きくて見やすいAMOLEDディスプレイ
- 単体でルート記録ができるGPS内蔵
- 充電の手間が少ないロングバッテリー
- 機能と性能のバランスが取れた価格
デメリット
- 一部の通知で日本語表示が不安定な場合がある
- 公式の交換バンドの選択肢が少ない
結論として、コストパフォーマンスを重視して高性能なスマートバンドを探しているなら、Xiaomi Band 9 Proは現在最も有力な選択肢と言って間違いありません。特にランニングなどのワークアウトを記録したい人には、最高の相棒になるでしょう。